排水処理施設における遠隔監視
【導入の背景】
廃水処理施設の遠隔監視システムの構築を進めていた事業者様。
メンテナンスの効率化や異常発生時の対応を迅速化するために遠隔監視システムの構築を進めていました。
遠隔監視システム導入前は、故障の原因特定や対応を行うために毎回現場に赴いていました。
当初は、固定回線を使用し、設備データをクラウド上に収集するシステムを検討していましたが
インフラ周りは災害時の復旧に時間を要するという課題もあり、思うように進まずにいました。
【課題】
・故障時の原因特定
廃水処理施設に異常が発生した場合、現場に赴き、原因を特定、対応を行うこととなり迅速な対応ができずにいました。
・定期メンテナンス
廃水処理施設のメンテナンスのため、定期的に現場に出向く必要があり、現場に赴くコストがかかっていました。
・設備から管理室までの距離
設備から管理室までは数キロメーターの距離があり、固定回線での接続は困難な状況でした。
【遠隔監視システムの導入】
PLCにIoTゲートウェイを接続し、LTE回線経由でデータを収集することで固定回線に依存しない遠隔監視システムを構築。
収集したデータはAzure(クラウド)に送信され、BIツールにて可視化される。
(導入前の構成図)
(導入後の構成図)
【ゲートウェイの選定】
遠隔監視システムの導入にあたり、クラウドへデータを送信するためのIoTゲートウェイの選定が必要になります。
今回の機器構成の場合、現場に設置されたPLCからデータをクラウドに送信を行うためには以下の要件を満たす必要がありました。
・キーエンス製PLCのプロトコル(上位リンク)に対応しており、プロトコルの変換を行わずにダイレクトにデータ送信できる
・LTE回線に対応、ワイヤレスでのデータ送信が可能
・HTTPSプロトコルに対応しており、Azureとの互換性がある
・複数台のPLCから情報を収集することが可能
【まとめ】
・リアルタイムの遠隔監視により、故障の予兆を早期に発見し、迅速なメンテナンス及び復旧作業が可能
・収集したデータを解析することで、メンテナンスのタイミングを最適化し、無駄なコストの削減や故障を未然に防ぐ
・LTE回線を利用しネットワークに接続することで、距離の問題を回避
KES IoT Logicを導入することで、これまで課題となっていた問題を解決することが可能になります。
廃水処理施設の予知保全や遠隔監視を検討されている事業者様に対し、最適なご提案させていただきますので、お気軽にご相談下さい。