生産設備における遠隔監視と制御
【導入の背景】
生産設備においてロボットアームは24時間稼働でき、生産ラインの稼働時間を最大化し、生産効率を大幅に向上させることができるため、さまざまな分野で有用されています。
しかし、異常発生時、ロボットアームのメーカーが現地に赴いて確認し対応するといったロスタイムが発生し、迅速な対応ができません。
また、ロボットアームが最大限の効率で動作していることを確認するためやロボットアームや関連機器に問題が起こっていないかを確認するため、定期的にロボットアームの稼働状況を確認することが求められますが、そのたびに現地に赴く必要があります。
今回は、ロボットアームを取り扱っているメーカー様がKES IoT Logicを導入しロボットアームを遠隔で監視、制御を実現した事例を紹介します。
【課題】
・ロボットアームの制御
緊急でロボットアームを制御しなければならない際に、現地に出向く必要があるため迅速な対応が難しい状況でした。
・定期メンテナンス
ロボットアームのメンテナンスや稼働状況の確認のため、定期的に現地に出向きPLCの内部をチェック・変更する必要があり、現地に赴くコストがかかっていました。
これらの課題に対する解決策として、KES IoT Logicを導入し、ロボットアームの情報をAzureに送信することで、リアルタイムにロボットアームの状況を把握する監視システムの構築を実現しました。
(導入前の構成図)
(導入後の構成図)
ロボットアームの情報をPLCに集約し、KES IoT Logicを経由してクラウドにデータを送信することで、以下が可能となりました。
・ロボットアームをリアルタイムに24時間監視
・複数のロボットアームを一元管理
・遠隔地のPCからPLCへロボットアームの制御を要求し、遠隔で緊急時の対応
【まとめ】
・リアルタイムの遠隔監視により、故障の予兆を早期に発見し、迅速なメンテナンス及び復旧作業が可能
・収集したデータを解析することで、メンテナンスのタイミングを最適化し、無駄なコストの削減や故障を未然に防ぐ
・緊急時には遠隔でロボットアームの制御を行うことで迅速な対応が可能
KES IoT Logicを導入することで、これまで課題となっていた問題を解決することが可能になります。
KESでは、エッジコンピューティング用の追加開発やお客様指定のハードウェアへのソフトウェアポーティング、Bluetooth接続対応などお客様のご要望に応じてカスタマイズ対応が可能です。
機器や設備、機械のメンテナンスに課題を持つ企業様の課題解決をご提案させていただきますので、お気軽にご相談下さい。